我が家では古い土地をならしてキレイにした【整地された土地】を購入して建てました。
そこには元からあったブロック塀が残されていてこの土地の持ち物になるものでした。
どうやらこのまま使えるようなので工務店の担当さんにいくつか確認することに。
- 設置年数
- きれいにできるか・高圧洗浄などは可能か
特にリビングから見える場所であることもあって高圧洗浄などを使って”見た目はきれいにできるのか”を確認してもらいました。
何回聞いてもその答えを得ることはもらうことはできず・・・
外構業者を選定・打ち合わせをしているときに撤去したほうがいいことが判明・・・
結局家が完成間近になってからブロック塀を撤去&新設することが決まりました。
その撤去費用は・・・21㎡で227,500円
もし、最初から重機を使って撤去をしていた場合の差額はというと・・・
重機1日使用と手作業の差額は・・・62,700円
もし検討または購入した土地に古そうなブロック塀があるなら、こんなことにならないようにしっかりチェックしていきましょう。
このブロック塀撤去すべき?チェックポイント
今回我が家でもあったように経年劣化が進んでいるブロック塀を素人が見ても使えるのかどうかなんてわかりません。
だからといって工務店の担当さんに聞いたからといってわかるとは限りません。
なので、素人でも簡単にチェックできるポイントを挙げていこうと思います。
経年数を確認
ブロック塀の建築基準は1950年に制定されているため、それ以前のブロック塀は耐震性や安全性に問題がある可能性があります。
また、耐用年数が30年と言われていて、それ以上経っているものは危険です。塗装などのメンテナンスがされていない場合、さらに短くなる可能性もあります。
うちの場合、奥さんが子供のころからあった学習塾の建物の跡地のようで20年以上は経っているようでした。塗装等もされてはいませんでした。
見た目を確認・触ってみる
すでに傾いている・ひび割れがある場合、劣化が進みやすくなっています。
というのも、ひび割れるとブロックを構成しているセメントのアルカリ成分が空気や水と反応して中性化が進み、防錆の効果があった被膜形成がなくなることで鉄筋が錆びることにつながっていきます。
さらに鉄筋が錆びることで膨張し、ひび割れが増えてより劣化がすすんでいきます。
鉄筋の膨張が進むとブロックの爆裂の危険があると解体屋に教わったことがあります。
その解体屋との打ち合わせの最中に手でブロックを揺らすと動いたりずれたりしたので、あぁこれはダメだね・・・と即撤去決定となりました。
白華現象
ブロックやモルタル中の水酸化カルシウムが雨や雪などに溶け出して、空気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムという白い粉になる現象。
この粉自体は無害ですが、アルカリ成分が抜けて中性化が進んでいるということがうかがえます。


ブロック塀に白いものが付いているのがわかりますか?これが白華現象というようです。
白華現象を防ぐには防水処理や塗装などの手段があります。が、まだやってません。そのうちやります。
ブロック塀撤去費用・工期
撤去にかかる費用は業者によって変わると思いますが、5000円~10000円/㎡ほどかかるようです。
気になる費用内訳は・・・
- 人件費
- 運送費
- 廃材処分費
- 機材費・・・など
撤去する周辺環境によっても変わってきて、重機が使用可能なのかどうか。
我が家の場合、すでに建築ずみで重機が入るスペースが無くすべて手作業になりました。
撤去費用・工期【うちの場合】
内容【手作業】 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
コンクリートカッター作業 | 1日 | 18,000円 | 18,000円 |
手はつり(壊したり削ったりする)作業 | 21㎡ | 7,500円 | 157,500円 |
処分 10㎡毎 2t1台 | 2台 | 26,000円 | 52,000円 |
計 | 227,500円 |
内容【重機使用の場合】 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
コンクリートカッター作業 | 1日 | 18,000円 | 18,000円 |
機械はつり作業 | 21㎡ | 3,500円 | 73,500円 |
処分 10㎡毎 2t1台 | 2台 | 26,000円 | 52,000円 |
油圧建機(燃料費含む) | 1日 | 15,000円 | 15,000円 |
重機回送費 | 1往復 | 12,000円 | 12,000円 |
計 | 170,500円 |
撤去費用は以上の通りです。手作業の場合1㎡あたり10,800円ほどかかっているので少し割高になっています。
重機使用の場合は1㎡あたり8,120円ほどなので結構な差額になってます。
工期は1日で撤去できました。
撤去費用に補助金?
倒壊の恐れのある危険なブロック塀にたいして撤去費用を補助してくれる自治体があります。
補助金が申請できる条件は各自治体によって変わってきますのでぜひ確認を!
ちなみに僕が住んでいる山口市はこのような条件でした。リンク
次の要件をすべて満たしているもの。
- 避難路に面しているもの。
- 避難路の面から80センチメートルを超えるもの。
- 倒壊の危険性があるもの。
対象の避難路
- 通学路(小・中学校が把握している経路)。
- 緊急輸送道路等緊急輸送施設の道路。
補助金の額
- 除却費用の2/3以内(上限額100,000円)
ご案内
- 避難路沿道に存するブロック塀等をすべて除却すること。工事着手前に申請してください。
新設費用・工期
新設にかかる費用は業者によって変わると思いますが、9000円~13000円/㎡ほどかかるようです。
新設費用・工期【うちの場合】
内容 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
鉄筋 | 32本 | 200円 | 6400円 |
手間 | 32本 | 350円 | 11,200円 |
擁壁上モルタルベース | 27.5㎡ | 1,600円 | 44,000円 |
ブロック120 2段積み | 11㎡ | 8,500円 | 93,500円 |
計 | 155,100円 |
新設費用は以上の通りです。1㎡あたり14,000円ほどかかっています。相場と比べると少し割高でした。
工期は1日で新設できました。
外構業者選定
外構業者と言っても実は造園業者であったり土木屋であったりするようで、我が家を建てた工務店の場合なじみの造園業者さんを紹介されて頼むことがほとんどです。
もちろん我が家でもお庭の部分はこの造園業者さんにお願いしました。
他の外構に関してもこの造園業者さんに見積もりをお願いしてみると・・・
今回のブロック工事もですが土間コンやフェンスなどの外構工事に関しては下請けに投げていてマージンが発生している?と疑問があり実家の土間コンを施工した業者にお願いすることに。
- 庭→工務店紹介の造園業者
- 外構→実家紹介の解体屋
もうすでにややこしい状況ですが、この実家紹介の解体屋が全然ダメな業者でさらにややこしいことになってしまい、外構はとても苦労しました・・・
工務店から紹介される外構業者ではなく、イチから探そうと思うとなかなか探すのも大変で時間もかなり無駄にしてしまいました。
こういった無料でつかえるサービスを頼んでみるのもいいですね。
リフォームとありますが新築外構も頼めます。
- 新築時の外構工事にも対応可能
- 土地の広さや形に応じた工夫や生活スタイルに合った外構・お庭プランを提案
- 厳しい審査を通過した優良業者で安心
こういった無料で一括資料請求できるサービスにありがちなのが営業の電話が多いといった話をよく見ます。
気になる場合は、一括資料請求するときに見積もり依頼時の希望欄に「はじめはメールのみ連絡を希望」と一文添えることをおススメいたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
我が家の場合は古い土地をならして売られていた整地された土地を購入したため、敷地内に残されていたブロック塀が経年劣化によって倒壊寸前であることが判明し、家が完成した後で撤去&新設をすることになりました。
売られている古い土地だけでなく、実家や中古の家を建て替えたりしたときに同じことが発生することが考えられます。
そういった方はちょっと気を付けて見たらめんどくさいことにならずに済むんじゃないかとおもいます。
チェックするときにとりあえず触ってみる・少しゆすってみると倒壊寸前かどうかぐらいはわかりますので試してみてください。
ほかにこんな状況になる人がいないことをいのります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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