セルロースファイバーの「デコスドライ工法」価格やメリット&デメリット紹介

プロモーションを含みます。

安成工務店で建てる家はデコスドライのセルロースファイバー断熱材を採用しています。

セルロースファイバー断熱材を作っているデコスドライの工場に見学に行くツアーも開催されていて、実際に行って触ったり遮音性能や防火性能を体感したりしました。

このツアーで体感した防音実験や耐火実験ではセルロースファイバーの性能の高さをよく実感でき自信をもって安成の家を購入できました。
※デコスの実験についてはラクジュ建築と不動産さんのyoutubeで安成特集されていて、それが参考になります。

あらためて、セルロースファイバーを断熱材に採用することでどうなるのか。
また、実際どれくらいのコストがかかったのかをご紹介します。

目次

セルロースファイバー断熱って何?

まずセルロースファイバーっていったい何?ということで・・・

新聞紙をリサイクルしてつくられた木質繊維系断熱材です。

新聞紙はもともと木→木材チップ→パルプ(木質繊維)という素材で「木と同じ性質」を持ちます。

この木質繊維の中には小さな空気の粒を持っていて、繊維が重なり合うことで空気の層を作り断熱効果を生み出し、同時に高い吸音効果も生み出します。
さらに、木質繊維がもつ吸放湿の性質によって適湿を保ちますデコスより抜粋

この素材の設置に吹き付けという方法を採ることでさらに性能を引き出します。

よくある断熱材(グラスウール)と比べると、配管やスイッチなどの電気部品の隙間がありません。
しっかり隙間なく断熱材が詰められることで性能を最大限に発揮します。

簡単にですがデコスドライの特徴はこんな感じです。メリット・デメリットにまとめてみます。

デコスドライのメリット

デコスドライの特徴は断熱・吸放湿・吸音と書きましたが、さらに防火・撥水・防カビ機能があるのでグラスウールなどの無機繊維系の断熱材に比べて性能が高い傾向があります。

セルロースファイバーの施工方法は「吹付け充填工法」なので隙間を作らず高い気密性を確保できます。

防カビについては、ホウ酸を使用していて人体には無害なものなので安心して暮らせます。

断熱・調湿・吸音・防火・撥水・防カビ・防虫・高い気密

デコスドライのデメリット

これは一般的に「価格」です。
また、専門業者を探さなければならないといったことも挙げられますが、安成工務店においては問題にはなりえません。

一般的によく使われるグラスウールの2倍程の値段になることもあるそうです。

全般的に性能の高いセルロースファイバーのデメリットは価格

デコスドライの断熱材にはいくらかかった?

坪単価で18000円かかっていました。※2021年契約段階の価格

うちは約29坪なので約53万円ほどとなっています。
しかし、20年の内部結露保障が付いているほど長期の保証がされています。
長い目で見れば良い投資なのではないかと思っています。

住んでみてどうだった?

実際住んでみて、夏の暑い日でも実家のように壁が熱を持ってるなんてことはないし、冷房がついているはずなのに効いてないみたいなことは全然ありません。

冬では暖房を消してから出かけるんですが、帰ってきたときに部屋が冷えてて床もめっちゃ冷たいなんてこともありませんでした。断熱の性能はやっぱり大事だと思い知らされます。

ただ、断熱材を信じて道路・線路側に寝室を配置したら窓からは音がすごい聞こえてきて朝目覚めてしまうとか、窓から入る西日がきつくて暑くなるとか間取りだったり、窓の位置や大きさや種類などの工夫は必要かなと思いました。

また、屋根にも断熱材は入っていますが屋根材はガルバリウム鋼板なのでザーザー降りの雨は結構音がします。
我が家が平屋で屋根が近いからだというのもありますが、ガルバリウム鋼板は軽い材質なので仕方ないのかもしれません。
ちなみに我が家の屋根断熱は180mm入っています(仕様書で確認しました)が、安成公式youtubeでアナウンスされている屋根断熱は240mmだったのでガルバリウム鋼板の雨音に対しては我が家より良くなっているはず。

それから僕は完全に勘違いしていましたが部屋と部屋の間には断熱材は入っていないので、もし防音を気にするのであればこの断熱材以外の方法で対策が必要になります。打ち合わせで相談してみるといいと思います。
うちは風呂と寝室が隣同士なのですが結構音がします。丸聞こえです。

また、床材には断熱材がない(スタイロフォームで基礎を内断熱されているので床下断熱はされていない)ので寝ているとお風呂や洗濯機の排水の音も大きく感じ、この点については寝室で寝るまで気づかなかったので残念だったなと思いました。

  • 断熱性能は良いが、暮らしを考えた間取りや窓の工夫は必要。
  • 部屋同士や床には断熱材は無い。防音については別対策を講じましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ぼくはグラスウールでもなく、樹脂系断熱材でもなく、デコスドライ工法の隙間のない充填方法や性能に惹かれたことが安成工務店に決めた大きな一因だと思っています。
この家に住んでから実家に帰ったりすると芯から冷える感じがして断熱材の大事さをよく思い知らされます。

最近ではあらためて住宅について調べることが多く、断熱材についてもまだ知らなかったことがたくさんあって全然勉強不足だったなと感じています。
それでも、このデコスに関しては特に後悔みたいなものはありません。が、屋根断熱の厚みに関しては最近の標準仕様240mmらしいので後から足したいところではありますが。

参考になると幸いです。ありがとうございました。

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この記事を書いた人

私は病院勤務の30代。妻は5歳と3歳の息子に翻弄される主婦。

東京から妻の地元の山口県に移住して5年。念願のマイホームを建てることができ、安成OBとして更に良い家を建てて欲しいという思いからブログをはじめました。

安成工務店で建築・2022年入居
総坪:29坪/吹き抜け:有/サッシ:リクシル サーモスX/Ua値:0.46/省エネ基準における地域区分:6地域/断熱性能:HEAT20 G2/発電:長州3.92kw

コメント

コメント一覧 (4件)

  • はじめまして、コメント失礼いたします。
    セルロースファイバーに用いられる「ホウ酸」には防虫効果があると思いますが、
    貴邸での効果はいかがでしょうか?
    また、安成工務店では気密測定を行っていますか?

    お時間のあるときにご回答いただきたく存じます。

    • 初めまして、コメントありがとうございます。
      ホウ酸はセルロースファイバーと基礎(防蟻処理)に使われていますが、窓の隙間や玄関から入る虫はいても住み着いたりするようなことは今のところありません。
      また、気密測定c値は見つけることができませんでした。建築住宅性能評価書という冊子には外皮平均熱還流率uA値は0.46 W/(W/㎡・K)でした。
      (パッシブエアコンHPには「外皮平均熱還流率などを条件に」とあるので、もしかしたらc値を測っているかもしれません。)

  • ご回答頂戴し、ありがとうございます。
    当方虫が大の苦手でして、効果のほどが知りたく質問いたしました。
    気密測定については機会があれば直接確認してみます!

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