安成工務店ではOM(太陽光による給湯+床下暖気)やOMX(OMの機能+発電+全館空調)などの設備が採用できます。
その中で、全館空調システムにしようと思うとOMXかパッシブエアコンが選択肢に挙がりますね。
我が家はガスも使っているのでOMのお湯取りはとても魅力的ではあるんですけど、うちではコストを考えてパッシブエアコンにしました。
今回はそのパッシブエアコンを使って1年経ちましたのでレビューします。
パッシブエアコンのレビュー

パッシブエアコンって実際どうなの?
A.とても快適です。ただし注意することもあります。
パッシブエアコンには特徴があって、うまく使っていかないとデメリットが生じることがあります。
気になる電気代や性能について語りたいと思いますが、断熱性能や地域次第で暖房や冷房の負荷が変わってきます。
その辺についての記事はコチラをご参照ください。


空調性能
さて1番の目的である「空調」の性能はどうかというと・・・
バッチリよく効きます。
メリット
吹き出し口の前にくれば風が直接来ます。
これを利用して、掘りゴタツに足を入れた時に温風が当たるように吹き出し口を配置しているのでとても温かいです。
ただ、暖房中はずっと温風が出るわけではなくて、加温しているときだけ風が出ます。
床下にも暖房(夏季は送風のみ)を送れます。
ですのでヒンヤリすることはそんなに無いです。
温度を感じるくらい温かくすると多分電気代がやばいのでできません・・・
- 吹き出し口の位置を指定して局所的に快適な場所を作れる
- 足が冷え切ることを防げる


デメリット
暖房をしっかりかけようと思うと過乾燥になりがちです。
特に小さい部屋(うちの場合5.5畳ほどの寝室)を閉め切った状態だと加湿器をガンガンにかけた状態でも湿度30%台に落ち込むことが多いです。
どれだけムラなく空調が効いているのか各部屋の温度・湿度を時計を使って簡易的に測ってみました。
(建具は開け放した状態で5分以上放置して測定してます。)










- キッチン
-
㊧19.2℃/47% ㊨19.3℃/37%
- 寝室
-
㊧19℃/47% ㊨19.1℃/39%
- 子供部屋
-
㊧18℃/45% ㊨17.7℃/37%
- 洗面台
-
㊧19.1℃/46% ㊨19.2℃/37%
- 脱衣所
-
㊧19.3℃/49% ㊨19.3℃/40%
子供部屋以外あまり差はないという結果となりました。
子供部屋だけはどうしてか風量が弱いです。
おそらくそのせいで微妙に差が出ています。
- 暖房は過乾燥になりがち
- 風量に差が出ることもある(原因不明)
- 吹き出し口が無い部屋はムラが出る
設定
エアコンの設定は2系統設定できます。


A・B・CとあってAとCの設定が共通になります。
なのでA・C系統(LDKほか)とB系統(床下)の2系統設定できます。
A・C系統は日中は昼12時~16時まで21℃、夜9時~12時まで21℃にしてます。
それ以外はキープ運転(19℃)にしてます。
日中は太陽光発電するのを見込んでこの時間帯にしています。
夜間は9時から電気代が安くなるのと、寝てる間に暖房の効きが良すぎると過乾燥が気になるので温度設定を抑えめにしています。


B系統は20℃固定にしてます。
※この床下系統は1℃上がると結構電力を食います。
パッシブエアコンを入れている職場の先輩はもう床下には暖房を使っていないとも言っていました。
でも床下に暖気を送ると送らないとでは足の冷えが結構変わるのでうちは使ってます。


電気代
※その月に消費した分を記載してます。
会社によっては支払い月とはズレていることがあります。
比較するときはご注意を。
- 2022年2月:21,292円 635kWh
- 2022年3月:11,909円 369kWh
- 2022年4月:5,690円 190kWh
- 2022年5月:3,551円 127kWh
- 2022年6月:5,492円 184kWh
- 2022年7月:8,491円 272kWh
- 2022年8月:9,590円 304kWh
- 2022年9月:7,810円 252kWh
- 2022年10月:6,515円 214kWh
- 2022年11月:10,533円 257kWh
- 2022年12月:35,355円 776.3kWh
- 2023年1月:27,347円 700.1kWh
- 2023年2月:14,575円 457kWh
- 2023年3月:6,827円 217kWh
- 2023年4月:4,026円 126kWh
- 2023年5月:3,817円 126kWh
- 2023年6月:4,749円 165kWh
- 2023年7月:6,785円 239kWh
昨年に比べればだいぶ消費電力は抑えられていますね。
乗り換えたことによる電気料金体系の最適化と常時送風から間欠送風に変えたことで電気料金が減ったようです。
電力会社の乗り換えについてはコチラの記事にあげています。
良かったら読んでみてください。
他の設備と比べた特徴
パッシブエアコンの特徴と言えるのは初期費用と外観と掃除のしやすさだと僕は思います。
OMXと比べて半額ほどになろうかと思います。
2022年に建てた時には147万、太陽光入れて245万でした。
壁づけエアコンと比べたら大変高い買い物です。
壁づけエアコンと比べて目立たないのでスッキリしているが、別に本体を置く機械室を作る必要がある。
機械室からの音はまあまあ気になる。
室外機は1台ですむ。
リモコンを子供にいじられない。
OMXも同様の特徴があると思います。
壁づけエアコンと比べて格段に簡単です。
フィルター4つを洗って付け替えるだけですみます。
半年に1回程度なので頻度は変わりません。
OMXも同様のフィルターだと思います。
フィルター掃除についてはコチラに書いていますので良かったら読んでみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
パッシブエアコンの空調性能は建具を開け放しておけば部屋ごとの温度差は多少あるものの、全体的にしっかり空調してくれる結果でした。
暖房設定は、設定温度を21℃(タイマーで時間帯設定19℃)・床下は常に20℃保つように設定しています。
温度設定はある程度抑えておかないと電気代が高くなってしまうので、試行錯誤しながらこの温度にしています。
僕の記事を読んで建築プランの参考になれば幸いです。
コメント