HEAT(ヒート)20ってご存じですか?最近見たり聞いたりすることが増えてきた単語ですが、これは住宅の断熱に関する基準のことです。
ぼくは最近、安成工務店というところで家を建てました。
ですが、ZEH仕様という言葉だけで満足し特に数値や基準は気にしていませんでした。
住んでから断熱など家の性能に関して興味がでてきて、これはとても重要な基準だということがわかったので書いていきたいと思います。
HEAT(ヒート)20って何?
HEAT20とは「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称。
HEAT20では日本を8つの地域に区分し、それぞれの気候に適した断熱性能の基準値を定めてグレードで評価。
引用:HEAT20
断熱性の高さを示す数値はUa値を用いていて
・「H28省エネ基準」
・「ZEH(ゼッチ)」
など他の基準よりも、厳しい基準となっています。
住宅のさらなる省エネルギー化を図るために断熱性能に着目
H28省エネ基準では地域5〜8のUa値は0.87となっています。
対して諸外国のUa値は・・・
・アメリカ:0.43
・フランス:0.36
・イギリス:0.42
(※UA値が低いほど、建物内の熱が外に逃げにくく省エネ性能が高くなります)
日本の住宅は国際的に非常に低レベルの水準になっているのがわかりますね。
H28基準と言ってはいますが実のところ平成11年にできた次世代省エネ基準と中身は同じです。
つまり、日本は最近まで20年前の基準で家を建てていたわけになります。そりゃあ冷暖房効かないわけだよね…実家とかやばいもん。めちゃ寒い。
HEAT20の基準
引用:HEAT20
地域区分ごとの基準(HEAT20より)はこちらの表になります。
1・2地域(北海道の大部分)ではZEH基準でやっと諸外国のUa値の水準と同じくらいになっています。
HEAT20ではさらにきびしい基準となり、これをクリアすれば諸外国の水準と比べても十分な断熱性能を有しているといえるのかなと思います。
つまり、これから新築を建てられる方はHEAT20(できればG2)を基準に断熱性能を考えることが大切です。
安成工務店で建てた我が家の場合
実は「安成工務店で建てたら断熱性能は?」という私の疑問からこの記事を書くに至ったわけでありますが、結果から言いますと・・・
住み心地は?
ZEH仕様と聞いていたのでさらに上の基準をクリアしていたのは驚きましたが、住み心地は納得のいくものでした。
・暖房や冷房を切って外出しても室温があまり変わらない
・ロフトと1階の室温の差が少ない
・床による足の冷えをあまり感じない
断熱は良かったけど・・・?
それは「窓」です!
・西日が暑く感じる
・障子やスクリーンをした状態だと多少結露する
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窓ってこんなにも比率大きかったんですね・・・知りませんでした。
我が家に採用されているサーモスXはこちらでして、ペアガラスなので熱貫流率1.52ということでした。
住む前はトリプルはやりすぎでしょうと思っていましたが、予算次第ではトリプルガラスも視野に入れたかったですね。

リクシルより引用

リクシルより引用
デザイン性と採光性、断熱性を兼ね備えた窓ということ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今から建てられる方はZEH仕様だけでなく、あたらしい断熱性能の基準「HEAT20」を満たすかどうかを工務店やハウスメーカーのスタッフさんに確認してもらうと安心かなと思います。
また、断熱材だけでなく窓の仕様や配置についても確認しておいたほうが万全だと思います。
参考になると幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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